設立趣旨
バブル崩壊後、大学への進学率が急激に上がり、大卒者が急増する一方で、大学を卒業したからといって、必ずしも活躍できる時代ではなくなりました。他方で経済のグローバル化や高度情報社会により若者が参入するビジネス界は高度なスキルを要求するようになり、若者は質の面においてもスキルや技能を高めなければならなくなりました。しかしながら、そうした状況に置かれた若者に対して、必要な支援がなされているとは言えません。
子どもの家庭環境や価値観や経済的背景は複雑多様化しており、学校教員によるきめ細やかな対応が必要とされますが、十分な指導が子どもたちに行き届いているとは決して言えません。そして、現在、多くの若者が、未来について、明確なビジョンを持てないでいる状況が存在しています。
子どもの成長は環境による影響が大きく、自分自身の努力だけでは難しいと考えます。そこで、家庭、学校、職場、地域の力などによって、成長を支えていく必要があると思います。有名大学卒の学歴でも淘汰される時代に、私たちはいかなる能力を身につけ、磨いていくべきでしょうか。私たちの活動の目的は、単に学習・進学支援や資格取得支援をするということだけでなく、子どもや若者が性別や学歴等に関係なく、これからの社会において有意義な労働生活を送れるように、必要な知識と理解を共有し、彼らの「自主性」や「夢」を育んであげることです。
自分たちにとって、不確実でも明るい未来となるように、私たちはあらゆる人が自分で人生を選択し、デザインする力をつけることを願い、不断の努力により活動を続けてまいります。当該活動を、継続的かつ意欲的なものであり、活動の基盤を確保していく必要があると判断し、設立に至りました。
なお、学力格差は貧困・経済格差が要因の一つとなっていますが、私たちの活動において、それらの言葉を使うことは、周囲への影響などを考えると、適切とは言えません。私たちの活動に、皆が気兼ねなく参加できるように、貧困や経済格差といった言葉を前面に押し出すことは控えたいと考えています。
・平成29年2月 任意団体を設立し、他団体への支援活動を開始。
・平成29年8月 学習支援活動を福岡市東区にて開始。
代表 堀 保子